三獣使☆AGAIN


= あ ら す じ =


 スニッター彗星の来訪によるイヌネコの反乱事件から一年──。
 悠美や佳世、拓也たちが生徒会や部活に精力的に取り組み学校生活をエンジョイする中、大樹一人はミオの死を引きずり無気力な日々を送っていた。そんな折、彼は「ジェイクのもとへ行け」というミオの声を聞く。ジェイクの念話を通じ、大樹と悠美は地球に新たな天からの災厄が訪れつつあるのを知る。
 ほどなく、巨大彗星クドリャフカが忽然と現れ、地球への衝突軌道を驀進してきた。衝突自体は免れたものの、第二の犬神を名乗るクドリャフカが彗星から降臨し、イヌネコとニンゲンの地位が逆転。ネットワークを制御する選択的電磁パルスをはじめとするクドリャフカのESPの前に、人類の支配体制は窮地に。ジェイク率いる三獣使は当初クドリャクフカに抵抗を試みる。絆の剣を配給されたイヌネコたちの多くがクドリャフカ側に回る中、孤高の戦士ルナが三獣使側に参加する。彼女は生き別れた主を求めて流浪の旅を続けていたが、大樹にその主の面影を見出したのだった。
 クドリャフカに対面したジェイク・悠美は、ヒトと動物の融和をはかろうという彼の真意を知り和解。一方、人類側はクドリャフカ・ジェイク連合に反抗を試み始める。カギになったのは、イヌの精神を支配する能力を持つ天才ブリーダー、霧人だった。彼はなんとルナの飼い主でもあった。テツもファルコも彼の特殊能力の前に手が出せない。霧人の命令で大樹にいったんは刃を向けたルナ。霧人の力を寄せつけないバスティに一行は窮地を救われるも、ルナの絆の剣は消失、力を失ってしまう。悲嘆に暮れる彼女は、大樹と新たに家族の契りを交わし、絆の力を取り戻す。
 しぶとい人類側の反撃に、当初バッファーとして見込んでいたより彗星の質量消費が激しく、焦りの色を見せるクドリャフカ。ついにスニッターと同じく成人を行動不能にする非常手段に訴えるが、霧人と同等の能力を持つ妹の麻耶がなおも抵抗を企てる。麻耶に仕えるESP犬軍は強力で、三獣使も劣勢を強いられる。敵か味方か不明の謎のネコカイトも加わり、混沌とした情勢の中、物語はクライマックスへ──。

= 登場人(獣)物(とうじょうじんぶつ) =


北野 大樹(きたの ひろき)
 未来ヶ丘ニュータウンに住む中学三年生。一応本編の主人公。

保科 悠美(ほしな ゆみ)
 大樹の斜め隣に住む幼なじみ。美人で文武両道の優等生。未来ヶ丘中の生徒会長。獣医を目指し猛勉強の一方、校庭をドッグランに開放する運動を展開中。

鳴島 美由(なるしま みゆ)
 大樹の同級生。中3になっても身長は未だ伸びず。ファルコとバスティの保護者。

馬渕 拓也(まぶち たくや)
 大樹の同級生。野球部部長として活躍中。テツの兄貴分。

桃代 佳世(ももしろ かよ)
 大樹の同級生。放送部長。ドッグランの件で悠美とタッグを組む。

桜庭 進一(さくらば しんいち)
 大樹の同級生。生徒会副会長。悠美と佳世の前に立ちはだかる難敵。

霧人
 天才トレーナー/ブリーダー。イヌの精神を操作するESPの持ち主。新たな敵。実はルナの元主人。

麻耶
 霧人の妹。プライドの固まり。
テツ
 柴犬。引退したジェイクの後を引き継ぎ三獣使のリーダーとして活躍。

ファルコ
 シーズー。すっかりバスティの尻に敷かれている。

バスティ
 パピヨン。旧名マサヒト(と呼ばれると激怒する)。ファルコの奥さん。絆の鞭で活躍。身重なため、途中までしか活躍できないが。

ジェイク
 元三獣使。ベルジアン・グローネンダール。身体が不自由なため老参謀的役割を担う。

ラッキー
 ボーダー・コリー。剣は振るえないが、天才的頭脳で三獣使をサポートする。

ルナ
 スタンダード・プードル。生き別れた主を求めて旅する可憐な孤高の戦士。自前のESPによりオリジナルの絆の剣を持つ。大樹に主の面影を見る。

ワッツ
 ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア。佳世の愛犬。

ビッツ
 スコティッシュ・テリア。佳世の愛犬。

カイト
 グレーのキジネコ。ミオの恋人? 大樹の力を試そうと彼の前に立ちはだかるが、後に強力な味方となる。基本的に単独行動。他の絆の剣と異なり破壊的な物理力を持つユニークな絆の剣を操る。

ミオ
 前回のスニッター事件後、亡くなった大樹の飼ってるネコ。今でも大樹の心の支え。

クドリャフカ
 第二の犬神。実は、地球で初めて宇宙に進出し、異星文明と接触した意識体であるスプートニクに搭乗したライカ犬。銀河文明の使者として、ニンゲンの横暴を穏便に矯正しようとしたのだが・・




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