戻る



ミオ: -
千里: -
ジュディ: +
マーヤ: +

「そりゃ、もちろん! 彼女のことなら何でも知ってるさ! こんなに小さいときからそばでずっと見てきたんだから。彼女の好きなもの、嫌いなもの、彼女の癖も、彼女の機嫌も、彼女がどんなに頭がよくて、かわいいかも……」
 朋也は身振り手振りを交えて一所懸命アピールしようとした。
「そりゃまたお気の毒ニャこと……」
「え?」
「そのミオって子が気の毒だって言ったの」
 ミャウは相当虫の居所が悪そうに見えた。でも、彼女が言いたいことは朋也にもわかっていた。がっくりと肩を落として反省の弁を述べる。
「ハァ……そうだよね。彼女のこと、全部わかってるつもりになってただけなんだ。彼女の本当の気持ちまでわかるはずないのに……。ミオ~、俺が悪かったから、いい加減早く帰ってきてくれよ~」
「ああ、もう! メソメソしニャイの! 彼女のほうでも気が向けばそのうちに会うこともあるでしょーよ」
 そうだといいんだけど……。出会ったばかりなのにみっともないところを見せてしまった。でも、ミャウって冷たそうなイメージの割に意外と優しいんだな──と朋也は思った。
「ところで、あんたたち、他にも誰か捜していたんじゃニャくって?」
 ミャウのことを無視して会話に加わろうとしなかったジュディが飛びつくように言う。
「そうだよ! ミオのことなんてどうでもいいから、早くご主人サマを見つけなくちゃ!!」
 ミャウはジュディをジロリとにらんだが、先を促す。
「ご主人サマって?」
「俺たちと一緒だった千里っていうニンゲンの女の子が、ヘンなイヌ族にさらわれちゃったんだ。ゲドって名前のビーグルなんだけど。君、何か知ってないか?」
 続く彼女の質問は、誘拐事件とは直接関係のない内容だった。
「そのひと、あんたの彼女ニャの?」


*選択肢    全ッ然違う    彼女とまでは言えない    まあそんなとこ

ページのトップへ戻る