「実は3番なんだよ。ネコ好きの俺が言うんだから間違いない!」
「本当かよ? まあじゃあ、そっちでいいや。」
首をかしげながらも、ジュディは朋也の回答に合わせることにした。
「ハズレだ! 正解は3番であるぞ!」
しまった、イヌでよかったのか……。後悔するもすでに後の祭りだった。ケルベロスが一声吠えると、特大のトリアーデが2人を見舞った。なす術もなくノックダウンさせられる。
「まだまだ修行不足だな。出直してくるがよい!」
次の瞬間、2人はピラミッドの外にいた。ひんやりとした夜の外気が頬を刺す。
「あ~あ、朋也のせいで失敗しちゃったじゃないか!」
「ま、まあ、コボルトに盾はもらえたんだからいいじゃないか」
「ったく」
朋也たちはトボトボとピラミッドの階段を下りた。
ダリに寄ってルドルフ爺さんに報告するのも恥ずかしくて、2人はそのままエメラルド号でシエナの街にすごすごと引き揚げていった──