朋也はジュディに背を向けた。
「すまない、ジュディ……」
たちまち彼女の顔が不安に歪む。
「!? そんな……。ひどいよ、朋也……ボクのこと弄んでたの!?」
「冗談だってば」
弄ぶだなんて大げさだなあ……正直、朋也は彼女がそんなにショックを受けるとは思っていなかった。
だが、ウー神はくわっと目を見開いて杖を振り上げると怒鳴った。
≪この者の純真な心をそこまで傷つけておいて冗談とは何事か! それを弄ぶと言わずして何と言うのだ!?≫
激しい稲妻が朋也目がけて襲いかかる。
「ぐはあっ!(XoX;;」
天誅だ……。
≪女よ、悪いことは言わぬ。他の男を見つけて出直してくるんだな≫
そう言い残し、ウー神の姿はすーっと消えていった。
帰り道、何度謝ってもジュディは口をきいてくれなかった。
ちょっと悪ふざけが過ぎたな……。でも、彼女が自分のことをそこまで真剣に考えてたなんて意外だった。もしかしたら、取り返しのつかないことしちゃったのかも……。