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フィル: --

「実は俺たち、付き合ってるんだ」
 胸を張ってみせる。
「ええ~っ!? 本当ニャの、フィル?? 朋也が勝手に勘違いしてたりしニャイ?」
 ミオがびっくりしてフィルに問い質す。フィルは肩をすくめて答えた。
「はあ……たぶんそうなんだと思いますが……」
「フィル~、そんなこと言わずに少しくらい合わせてくれたっていいじゃん(T_T)」
 さっき何か〝お礼〟をくれるはずじゃなかったのかよ~? ミオたちに邪魔されたのが返す返すも悔やまれる……。
「……ったく」
 3人とも開いた口が塞がらないという様子で朋也をにらむ。
「さ、さあ、ともかくクレメインの森も無事に護れたことだし、みんなでいったんシエナに戻って出港の日に備えよう!」
 朋也はごまかすように皆に促した。
 こうして、モンスターアリの大量発生事件も無事に解決し、朋也たち一行はクレメインの森を後にした──


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