……オバケ呼んだら出てきたりしてな。試しに呼んでみる。
「もしもぉし、オバケさん、いますかぁ~?」
耳を澄ましてみる。中はしんと静まり返って物音1つ聞こえない。ま、真っ昼間から表に出てくるサービス旺盛なやつはいないよな──と思ったら、突然扉が開け放たれた。
〝呼バレレレ、飛ビデデデデ、ジャジャジャジャジャジャ・・・・〟
ほ、本当に出た!? オバケ屋敷の出し物よろしく、ゾンビみたいに両手を前に突き出した姿勢で襲いかかってきたのは、身長4メートルくらいあるデカイやつだった。心臓によくねー! なんか壊れたテープみたいなやつだし……。
あわてて神銃を向け応戦するが、なかなかすばしこくて当たらない。
「おおい、みんな、手を貸してくれ!」
「そんニャの付き合ってらんニャイわよ! 自分で始末つけニャさいよね」
ミオたち3人はアホらしそうに見物するだけで誰も手伝ってくれなかった。
やっとのことで退散させる。肩でゼェゼェと荒い息をしていると、ガチャリと音を立てて扉が再び開いた──