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ミオ: +
千里: --
ジュディ: --

「当たり前だろっ! 大体、千里のせいでいなくなったようなもんだからなっ!」
 彼女に当たるのは筋違いだとわかってはいたが、ミオのことで頭がいっぱいだった朋也はつい怒鳴り散らしてしまった。いつになくしおらしい素振りを見せていた千里だったが、朋也の一言でたちまち普段の彼女に戻ってしまった。
「だから、私も一緒に捜してあげるって言ってるじゃないの! 何もそんな言い方しなくたっていいでしょ!?」
 千里はムシャクシャしながらジュディの方を振り向いた。
「ジュディ! ほんっっとに悪いんだけど、このひとの迷子のカノジョ捜すの、手伝ってやってくれナイ?」
 売り言葉に買い言葉で「とっとと帰れ!」と追い払おうと思ったが、ジュディの鼻は確かに捜索の上では貴重な戦力だと思い直し、言葉を呑み込む。
「ワン♪」
 当のジュディはいつもと違う時間に散歩に出かけられると思ってか、尻尾を振り回して大喜びしている。ミオを捜すのが目的だとわかってるわけじゃなかろうが、それでも、千里の言うとおり彼女の存在は心強かった。ミオの臭跡があればきっと見つけて教えてくれるに違いない。
「じゃあ、早速行きましょ!」
 こうして3人(2人と1匹)は朋也の大切なカノジョの捜索行に出発した。


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