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3 エデン




 鼓膜が破れそうな轟音と瞼の奥まで突き刺してくるような白い閃光に、朋也はパニックに陥りかけた。目の前にいたはずの千里たちの姿も、彼女の悲鳴も、溢れかえる音と光に呑み込まれてしまった。無我夢中で何かにしがみつこうとするが、足元にあったはずの地面は消え、どっちが上か下かさえわからなかった。
 どれだけの時間が経過したのか(もしかしたらあっという間だったのかもしれないが)、飽和状態に達した音と光が徐々に薄れ、再び自分の周囲の世界が知覚できるようになってきた。それでも、激しい動悸を鎮め、息を整え、瞼を開く用意ができるまでには時間がかかった。
 まず何よりも確認すべきなのは──


*選択肢    大丈夫か、千里?    大丈夫か、ジュディ?    2人とも大丈夫か?    なんだなんだ!?

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