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ミオ: ---
千里: ---
ジュディ: -----
マーヤ: --
クルル: --
フィル: --
* ジュディベスト&ミドルエンド不可

 千里をどう思ってるか、だって? 俺と千里の関係を訊きたがるってことは、やっぱり千里の言うとおりなんだろうな……。
 朋也はなんと答えたものか迷った。ジュディが自分に好意を寄せてくれるのは嬉しい。自分も彼女のことは嫌いじゃない。だが……果たして種族の壁を乗り越えられるものだろうか? カイトの言っていた障害が、彼には思いのほか大きく感じられた。
 第一、彼女との関係はエデンでしか成立し得ない。トラとの約束もあり、当面この世界に残るつもりではいたが、その後のことは朋也自身決めかねていた。彼女はモノスフィアには帰れない。もし帰ったとしたら、元の姿に戻ってしまうのだから、2人の関係はいずれにしろそこで終わってしまう──
 彼女に、そして千里にも嘘を吐くのは気が引けたが、ここできっぱりあきらめさせるほうが本人のためにもなると、朋也は考えた。
「恋人……なんて言いきると、本人の同意を得てないから嘘になっちゃうけど、そうなりたいとは思ってるよ。お前には、『千里を獲ろうとしてる!』なんて恨まれちゃうかな?」
「そ……そっか……」
 ジュディはあからさまに気落ちした表情でつぶやいた。なんだかかわいそうになってくる。
「アハ、ハ……そうだよね……。ボクも、朋也とご主人サマはとってもお似合いだと思うな♪」
 作ったような笑みを浮かべる。
「頑張ってね……ボク、応援してるから……それじゃ!」
 最後はほとんど涙声になりながら、いたたまれずにダッと飛び出していく。彼女の後ろ姿を見送りながら、朋也はそっとつぶやいた。
「……ジュディ、ごめんな」



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