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ミオ: ---
千里: ++
ジュディ:(千里より好感度が高い場合は-、それ以外は+)
マーヤ: -
クルル: -

 ミオのやつ、何だってあんなに千里に絡むんだかな? 成熟形態になってまであんまりわがままを言わないで欲しいもんだが……。ともかく、自分が言い聞かせるしかないか。
「こら、ミオ! いい加減にしないか! そんなつまらないことで──」
 彼女に向かって叫びながら1歩前に踏み出したときだった。
「アメジスト!!」
 あ、ミオのやつ、本当に魔法をブッ放しやがった! でも、いま一瞬こっちをジロッとにらんだような──
「うぎゃ~~~~っ!!」
 紫色の光弾が朋也めがけて襲いかかる。ネコ属性魔法のアメジストには、実は催眠効果があったりするため、起きぬけなのに彼は再び眠気に襲われた。
「あら、手元が狂ったのかしら? ごめんニャさいね、ダーリン♥」
 首を捻りながらすました顔で言う。今のはわざと狙ったんじゃないのか?
「あらあら、かわいそうに。不良娘を持つと親も大変ねえ」
 千里が大仰に同情してみせる。それより手当てして欲しいんですけど……。
「ニャンですってぇ!?」
 ミオは今度は爪を装着して指折り鳴らし始めた。千里も対抗して腰元のスタンガンに手をかける。放っておいたら血を見る事態に発展しかねない……。
 朋也はアメジストのダメージを何とか自力で克服して立ち上がると、再度ミオを諌めにかかった。
「やめないか、ミオッ!! 少しは譲ることを覚えたらどうなんだ!? 俺は向こうにいたときみたいに、お前のわがままばかりは聞かないからな!」
「ふみゅ~……」
 彼女は恨みがましい目で朋也をにらみつけた。
「千里ばっかり贔屓してぇ……」
 ていうか、これまでお前のことばっかり贔屓しすぎたんだけど……。まあ、彼女の場合、叱りつけるのは成熟形態になっても逆効果だろうと、声を抑えてなだめるように諭そうとする。
「なあ、ミオ……お前は自分の意思でエデンにやってきたのかもしれないが、千里とジュディは俺がお前を捜すのを手伝わせた所為でこの世界に連れてきちゃったんだぞ? おかげで、彼女は生贄にされて命まで失いかける羽目に遭ったんだからな? 前にも言ったけど……。少しくらい遠慮があってもいいだろう? あんまり自分勝手なことばかり言って、みんなを困らせないでくれよ? 当分の間、お互いに協力し合わなくちゃいけないんだし。俺だけが相手のときは、いくらわがまま言ってもいいからさ。な?」
「ふみゅみゅ~……」
 この目は全然納得してないな……。
「……ミオちゃん、私が悪かったわ。でも、朋也の言うことも少しは考えてあげてね?」
 埒が開かないと考えてか、千里のほうから譲歩してくれた。やっぱり彼女は大人だな。
「ハイ、これで仲直り♪」
 ミオに歩み寄ると右手を差し出す。
 ミオは左手を差し出した……。爪まだ装着したままだし。
 朋也は頭を抱えた。こんな調子じゃ先が思いやられるな──



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