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 千里は朋也が寝ている部屋のドアの前に来ると、少しためらってから軽くノックした。
「朋也? 寝てる? ……わね。いいや」
 もともと、彼がもし起きるようだったら……という程度で、無理やり付き合わせるつもりはなかった。とりたてて事件も起こらず、ベッドでゆっくり眠れるのは久々だし、そっとしておこう。自分は甘えるわけにいかないけれど……。

「……ん?」
 誰かがドアをたたいて自分を呼んだような気がする。朋也は寝惚け眼をこすりながら半身を起こした。時計を見やると、まだ10時を回ったばかりだった。
「今の、千里か?」


*選択肢    起きる    寝直す

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