朋也は言葉に詰まってしまった。身体的な特徴以外となると彼としても説明のしようがなく、つい要領を得ない答えが口をついて出る。
「どこって言われてもな……そう思えたとしか答えようがないよ」
「ニャ~ンかピンとこニャイわねぇ。単ニャる思い込みだったってこと?」
顔をしかめるミャウ。
そこまで言われると、だまっているわけにはいかない。もっと具体的に似ている理由はないか、朋也は思い浮かべようとした。
「まあ、ミオが成熟形態になったとしたらきっとこんな感じかなって想像してたイメージと、君があんまり違わなかったもんだからね。ついでに言えば、性格も傍若無人で気まぐれでわがままそうなところとか、君にも当てはまりそうな気がしたし。ああ……ごめん、そんなこと言ったら君に失礼かな? 別に悪い意味で言ったんじゃないんだ」
あわてて弁明するが、ミャウはたいして気にしてないふうだった。
「ま、誉め言葉と受け取っておくわ。で、あんた、その子のことニャら全部わかってるつもりでいるの?」
やや不機嫌そうにそう言ったミャウに、朋也は答えた。