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ジュディ: +

「いや。もちろんジュディが全部自分で取り組んだんだ。俺はただ彼女のそばについていただけだよ」
 朋也は自分の思ったとおりに述べた。ジュディは確かにときどきヘマをやらかすこともあるけど、本人が卑下するほど、それにミオに囃されるほどおバカじゃない。今夜の彼女の機転には改めて感心させられたくらいだ。
 ウー神の厳しい詰問はなおも続く。
≪女よ。お前はこの者の手助けを一切受けず、己れ1人の力でここへ来たのだと、そう言い切れるのだな?≫
 彼に問い質されると、ジュディは視線を落とした。
「……ううん……ボク1人だけの力じゃやっぱり無理だった。朋也がそばにいてくれたからここまで来れたんだ……。ねえ、それってもしかして反則なの!? ボク、失格なのかな?」
ジュディは半べそを掻きながら守護神に懇願した。
≪そうは言っておらぬ。だが、もう2、3確かめさせてもらおう。お前はこの者に隷従しているのでも、たぶらかされているのでもなく、2人で力を合わせてここまでやって来たと申すのか?≫
「そうだよっ!」
今度ははっきりと断言する。
≪ヒト族の男よ。お前もこの者の言葉に異議はないのか?≫


*選択肢    異議ナシ    異議アリ

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