う~ん……。朋也は少し間を置いてから答えた。 「して欲しくない……」 「どうして? どうしてして欲しくないの?」 クルルが身を乗り出して理由を尋ねる。別に相手が決まっていて、それを親に反対されているというシチュエーションではないが、やっぱり自分のことだし、反対されれば気になって訊かずにはいられないんだろう。 さて、つい「して欲しくない」なんて言っちゃったけど、なんで俺はクルルに結婚して欲しくないんだろう? 自分の胸に問うてみる。
*選択肢 理由はたくさんある 理由は1つ 理由なんてない