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「理由は……1つしかないよ……」
 そうだ。理由は1つしかない。俺、この娘のこと、好きになっちゃったんだ。他のやつと結婚して欲しくなんかない……。
 どうしよう……この際だから、勇気を出して告白しちゃおうか!? 2人だけで冒険の旅に出て、ロマンチックな星空を眺めて過ごすなんて、こんな相応しい機会はまたとないだろう。本人はあんまりそういうムードじゃないかもしれないけど、彼女の場合それを期待してたら、いつまでたっても告白できない気がする……。
 問題は、どう言って口説くかだな? 朋也はさらに思い切って、一気にプロポーズに突き進むことを検討した。普通はもっと時間をかけて交際し、お互いの意思を確かめてからゴール=結婚という手順を踏むものなんだろうが、短い付き合いとはいえ2人で生死の境を潜り抜けてきた仲なんだし、ウカウカしてるとインレのオスウサギに彼女を獲られかねないもんな。
 さて、彼女を落とすのに最も効果的な口説き文句は──


*選択肢    結婚して欲しい    君の味噌汁が食べたい    君のビスケットが食べたい    君のシチューが食べたい    やっぱりやめる

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